平和への祈りコンサートVol.2より
朗読劇BGMを担当させていただいております小栗です。

只今、今年の朗読劇BGMを制作中です。

戦争を体験したことの無い世代の私が、体験された方々の
実際の恐怖や悲しみ、苦しみをはかり知ることはできませんが、
いつも制作時に心がけていることは、“どのような思いだったのだろうか”
“もし私だったら”などと、イメージをしながら心静めて作業をしています。

実は昨年のVol5では広島へ渡り、実際にコンサートを拝見させて
いただき、(音響席におりました!)打ち上げ会場にてお話をさせて
いただきましたが、以前から音楽を通してこのような活動を行うことを
願っておりました。

その発端は私が小学生の時です。

祖母の家に歴代のご先祖の遺影が飾られているのですが、
そこに一枚若い男性の写真がありました。

祖母にこれは誰かと聞くと 兄 とのこと。
神風特攻隊です。

幼い私は 祖母の兄なのに若い写真で、特攻隊 という言葉を
詳しく理解することは出来ませんでしたが、
後に学校で学び、その方々がどのような気持ちで飛び立ったのか
真実の気持ちを知りたいと強く思うようになりました。

以来、今日に至るまで映画やドキュメンタリー、体験された方の

お話など様々な情報に耳を傾けましたが未だにその疑問は解決されません。

きっと、それは実際に体験された方々でなければ到底知ることは出来ない
ことなのかもしれません。

さて、今年の朗読劇は初めての男性 坪田さんの体験記とのことで
今までとは少し違った印象を受けました。

それに伴い音楽も少し今までとは違った雰囲気になりそうです。

実は毎年こんな作業部屋で制作をしております。

特に平和への祈りコンサートBGMにおいて、構想段階では
コンピューターの明かりだけの中で制作することが多いです。